Photo by Shinya Hirose(spread)
私たちが女性議員を増やすためのトレーニングを提供する理由は、議会の性別均等を通じて、誰をも排除しない社会（インクルージョン）を作ること、お互いの違いを尊重する関係性（リスペクト）を築くこと、そして女性の尊厳が守られ非暴力な世界、つまりは正義（ジャスティス）にかなう社会を実現することにあります。こうした世界を作り出していくことに深く共鳴する女性議員を養成し、支援するのがパリテ・アカデミーのミッションです。
誰をも排除しない包括性
お互いの違いを尊重する関係性
正義の追求
上智大学法学部教授。米国カリフォルニア大学バークレー校で政治学博士号取得。専門はジェンダーと政治、福祉国家論。主著に『日本の女性議員：どうすれば増えるのか』（朝日選書）、『私たちの声を議会へ：代表制民主主義の再生』（岩波書店）など。パリテ・キャンペーンやパリテ・カフェの活動も行っている。NHKラジオ「社会の見方・私の視点」コメンテーターを務める。
お茶の水女子大学ジェンダー研究所教授。米国ワシントン大学政治学科で博士号を取得し、ジェンダーと政治、女性運動、ジェンダー政策などを研究。学術誌『ジェンダー研究』編集長。共著『ジェンダー・クオータ：世界の女性議員はなぜ増えたのか』（明石書店）など。女性の政治参加を進めるための活動をしている一般社団法人「韓国ジェンダー政治研究所」の理事を勤める。
パリテ・キャンペーン、女性に対する暴力など市民活動に従事。
パリテ・アカデミーが「アカデミー」という名前を冠しているのは、アカデミックな知見に基づいて、トレーニング・プログラムを開発しているからです。
パリテ・アカデミーの設立に先立ち、共同代表の三浦まりと申きよんはアメリカで女性政治リーダー養成のプログラムを提供している団体を14ヶ所視察しました。どの団体も、女性がなぜ出馬しにくいのかに関する政治学の知見を基礎に、それぞれ特色のあるプログラムを開発・提供したことが大変印象的でした。
共同代表が政治学者であるパリテ・アカデミーの強みは、学問的知見に基づき、プログラム開発を行なっている点です。設立までに、研究と調査を重ねて、明確なコンセプトと理念を持って立ち上げました。学問と実践の橋を架け、必要となるトレーニングを提供していきたいと考えています。